東京日産CS(3316)|20年3月期ざっくりレビュー

東京日産コンピュータシステム(3316)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は+10.9%の増収、営業利益は+3.5%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

東京日産コンピュータシステムは、日産系ディーラーである東京日産販売の子会社です。

過去は業績が不安定でしたが、近年は「マネージドサービス」というサービスが好調で、利益の額・質が向上しています。
マネージドサービスとは、顧客のサーバ等を東京日産CSのデータセンターに設置し、同社が運用・監視等を請け負うストック型のサービスとなります。

当期の業績ですが、上記のマネージドサービス事業が堅調に推移するとともに、PCの更新需要も取り込み増収となりました。

次に来期の業績予想を確認すると、、、あれ、厳しい予測ですね。

決算短信の「今後の見通し」には以下の記述があります。

新型コロナウイルス感染拡大の状況下において、在宅勤務、テレワークの導入やWindows10化対応残案件等により、パソコン需要は想定されますが、納期確定が困難なこと、また老朽化対策による代替需要や新規案件については投資予算の先送りが想定され、ハードウェアなどの製品売上や付随サービスについては減少するものと見込んでおります。マネージドサービス案件については、既存契約が現状を維持するものの、新規案件については投資に慎重傾向が見られることから伸び率は鈍化するものと見込んでおります。

顧客のIT投資予算の縮小や投資の先送りがリスクのようです。

3.まとめ

来期の予想が悪いので判断が難しいですね。

まずは強気の立場で考えます。
ストック性の高いマネージドサービスが大きく落ち込むことは考えにくいため、業績が更に大崩れして赤字になることはなさそうです。
また、経営陣が「単に事業環境を慎重に見ている」のであれば、それ自体は悪いことではありません。むしろ問題を早期に捉えて、適切に対処することも期待できるからです。

次に弱気の立場で考えます。
同社の有価証券報告書の附属明細書を見ると、同社の大口顧客は、日産自動車、カルソニックカンセイ、NOKといった自動車・自動車部品メーカーであることが分かります。(その他にも大東建託、LIXILなどが大口顧客です。)

自動車業界はコロナショックによって「リーマンショック以来」と言える厳しい事業環境に陥っています。リスク要因である「IT投資予算の縮小・先送り」は間違いなく起きるでしょう。

…と言う感じで、株価の動き次第になるでしょうが。。。
暴落するのであれば「そこまで悪い内容ではない」とホールドして、回復を待つような形になりそうです。

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