愛知電機(6623)|20年3月期ざっくりレビュー

愛知電機(6623)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は▲6.3%減、営業利益は▲33.9%減となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

愛知電機は、中部電力系の変圧器メーカーであり、並行して各種モーター製品を製造しています。

当期のセグメント別業績を確認します。

まず、変圧器を中心とした電力機器事業は、売上高250億3千万円(対前年比▲14.6%減)、セグメント利益23億9千万円(対前年比▲41.9%減)と不振でした。
もう一方のモーターを中心とした回転機事業は、売上高は499億99百万円(対前年比▲1.4%減)、セグメント利益は19億17百万円(対前年比+15.2%増)と減収増益でした。

例年、変圧器部門が稼ぎ頭でモーター部門は薄利というのが同社の利益構造なのですが、今期はモーター部門が頑張って全社業績を下支えしたようです。

3.まとめ

愛知電機は資産バリュー株でもありますので、最後に資産価値を確認します。

2020年3月末の正味流動資産残高は274億円(=流動資産617億円-総負債342億円)となっており、その他にも固定資産の部で投資有価証券を60億円保有。

一方で、足元の時価総額は186億円、株価が正味流動資産価値の2/3という「ネットネット銘柄」の基準を満たしています。

ネットネット銘柄にしては十分しっかりした事業を運営していると思いますので、配当と優待を貰いつつ気長に保有したいと思います。

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