どーも、相場の養分かもねぎです。
日本国内で4月から発動された緊急事態宣言は、5/14に39県で先行解除、残る8都道府県もあと少しで宣言解除されそうな見通しとなってきました。とりあえず一安心という感じです。
さて、今週1週間を簡単に振り返ります。
前月末比では+0.71%のプラス
[売買]
買い
・大伸化学(4629)
・日本精機(7287)
・ジーエルサイエンス(7705)
売り
・東京日産CS(3316)
・データアプリケーション(3848)
・ハビックス(3895)(売り切り)
・マクロミル(3978)
・シンメンテHD(6086)
・パルステック工業(6894)
昨年末にPF内の構成比3位だったハビックスを売り切りました。
足元の業績は良好ですが、原料のパルプ価格が底打ちして上昇を始めており、主力製品のクッキングペーパーやおしぼりの需要が外食店の自粛もあって不透明であるため、ここら辺で降りました。
1月に3分の2ほど売りましたが、結果論としてはこの時に全て手放せば良かったです。
数値の出所は米ジョン・ホプキンズ大学の調査です。
米は感染拡大ペースが高止まり中、また、急速に感染者数を増やした露が国別2位に上がってきました。
なんだこれ、米ソ冷戦かな?
あとは、ブラジル、インド、バングラデシュといった人口の多い新興国にも感染が広まってきたことが懸念されます。
世界全体での終息はまだまだ先のこととなりそうです。
上場企業全般の来期の業績見通しを見ると、トヨタ自動車の営業利益▲8割減益予想を筆頭に厳しく、そもそも来期予想を公表しない会社が半数を超えます。
とはいえ、ウイルスは適切な対応を取れば抑えられることがはっきりしましたので、底の見えない恐ろしさは消えてきました。
今の状況からどんな企業に投資すべきか少し考えてみます。
3月の暴落局面では、僕は「巣ごもり化・オンライン化で恩恵を受けそうな企業が有望」と考えていましたが(本ブログ過去記事:コロナショック雑感 3/15)、これらの銘柄は既に高値圏にありますので、人気化していない銘柄が良いですね。
そこで、かもねぎファンドとして推奨するのが、「コロナに負けるな!応援セール戦略」です。
これどういうことかと言いますとですね、3月くらいから新型コロナの流行に伴い、ホテルや料亭等に卸せなくなった高級食材が、「買って応援」「在庫処分応援」等と銘打たれて、ネット等で割安な価格で販売されている事例が増えました。
良質な商品であるにも関わらず、買い手が付かなくなってしまったことから、本来よりもリーズナブルな価格で手に入るチャンスが生まれたわけです。
足元では、上記の事例を参考にしながら、以下の通り投資対象を考えたいと思っています。
(1)業績が崩れにくい業種
消耗品や企業活動に必須のサービスなど、買い続けなければならない商品やサービスを扱っている企業の業績は底堅いと思います。
また、固定費の重い会社は少しの売上減で大幅な減益となりますので、固定費の軽いビジネスの方が望ましいですね。
(2)小型株
元々、時価総額の低い小型株は機関投資家の投資対象にならず割安と言われます。
更に、足元では日銀が巨額のETF買入をしており、日経平均やTOPIXといった指数に組み込まれている企業には買い支えがあります。
裏を返せば、東証2部やJASDAQ、マザーズ市場に上場している銘柄は、公的資金の買い支えがなく、割安放置されている可能性があります。
(3)市場が過度な業績悪化を織り込んでいる
新型コロナウイルスの感染拡大によってもそこまで大きな打撃は受けない企業、経済が戻れば回復は早い企業、こういった銘柄でも市場では投げ売り価格となっている事例があるように思います。
(4)株価が資産価値を下回っている
いわゆる「正味流動資産割安株」など、株価が換金性の高い資産の価値を下回る企業は、その資産価値自体が株価を下支えしますし、自社株買い等を通じて企業価値を向上させることができます。買収の対象になるかもしれません。
市場の暴落を受けて、特に小型株の中には、世界シェア首位の製品を有していたり、長年黒字を維持してきた企業であっても、株価が資産価値を下回っている企業が散見されるようになりました。
ではでは。
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日本国内で4月から発動された緊急事態宣言は、5/14に39県で先行解除、残る8都道府県もあと少しで宣言解除されそうな見通しとなってきました。とりあえず一安心という感じです。
さて、今週1週間を簡単に振り返ります。
1.今週の投資動向
年初来のリターンは▲8.68%となりました。前月末比では+0.71%のプラス
[売買]
買い
・大伸化学(4629)
・日本精機(7287)
・ジーエルサイエンス(7705)
売り
・東京日産CS(3316)
・データアプリケーション(3848)
・ハビックス(3895)(売り切り)
・マクロミル(3978)
・シンメンテHD(6086)
・パルステック工業(6894)
昨年末にPF内の構成比3位だったハビックスを売り切りました。
足元の業績は良好ですが、原料のパルプ価格が底打ちして上昇を始めており、主力製品のクッキングペーパーやおしぼりの需要が外食店の自粛もあって不透明であるため、ここら辺で降りました。
1月に3分の2ほど売りましたが、結果論としてはこの時に全て手放せば良かったです。
2.COVID-19感染状況
次に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況を見てみます。数値の出所は米ジョン・ホプキンズ大学の調査です。
米は感染拡大ペースが高止まり中、また、急速に感染者数を増やした露が国別2位に上がってきました。
なんだこれ、米ソ冷戦かな?
あとは、ブラジル、インド、バングラデシュといった人口の多い新興国にも感染が広まってきたことが懸念されます。
世界全体での終息はまだまだ先のこととなりそうです。
3.これからの投資方針
昨日(5/15)で2020年3月期の決算発表シーズンがひと段落しました。保有株の決算レビューをめちゃたくさん書いた気がします。(疲れた)上場企業全般の来期の業績見通しを見ると、トヨタ自動車の営業利益▲8割減益予想を筆頭に厳しく、そもそも来期予想を公表しない会社が半数を超えます。
とはいえ、ウイルスは適切な対応を取れば抑えられることがはっきりしましたので、底の見えない恐ろしさは消えてきました。
今の状況からどんな企業に投資すべきか少し考えてみます。
3月の暴落局面では、僕は「巣ごもり化・オンライン化で恩恵を受けそうな企業が有望」と考えていましたが(本ブログ過去記事:コロナショック雑感 3/15)、これらの銘柄は既に高値圏にありますので、人気化していない銘柄が良いですね。
そこで、かもねぎファンドとして推奨するのが、「コロナに負けるな!応援セール戦略」です。
これどういうことかと言いますとですね、3月くらいから新型コロナの流行に伴い、ホテルや料亭等に卸せなくなった高級食材が、「買って応援」「在庫処分応援」等と銘打たれて、ネット等で割安な価格で販売されている事例が増えました。
良質な商品であるにも関わらず、買い手が付かなくなってしまったことから、本来よりもリーズナブルな価格で手に入るチャンスが生まれたわけです。
足元では、上記の事例を参考にしながら、以下の通り投資対象を考えたいと思っています。
(1)業績が崩れにくい業種
消耗品や企業活動に必須のサービスなど、買い続けなければならない商品やサービスを扱っている企業の業績は底堅いと思います。
また、固定費の重い会社は少しの売上減で大幅な減益となりますので、固定費の軽いビジネスの方が望ましいですね。
(2)小型株
元々、時価総額の低い小型株は機関投資家の投資対象にならず割安と言われます。
更に、足元では日銀が巨額のETF買入をしており、日経平均やTOPIXといった指数に組み込まれている企業には買い支えがあります。
裏を返せば、東証2部やJASDAQ、マザーズ市場に上場している銘柄は、公的資金の買い支えがなく、割安放置されている可能性があります。
(3)市場が過度な業績悪化を織り込んでいる
新型コロナウイルスの感染拡大によってもそこまで大きな打撃は受けない企業、経済が戻れば回復は早い企業、こういった銘柄でも市場では投げ売り価格となっている事例があるように思います。
(4)株価が資産価値を下回っている
いわゆる「正味流動資産割安株」など、株価が換金性の高い資産の価値を下回る企業は、その資産価値自体が株価を下支えしますし、自社株買い等を通じて企業価値を向上させることができます。買収の対象になるかもしれません。
市場の暴落を受けて、特に小型株の中には、世界シェア首位の製品を有していたり、長年黒字を維持してきた企業であっても、株価が資産価値を下回っている企業が散見されるようになりました。
こういう株があったら是非僕だけにこっそり教えてくださいね!(他人任せ)は〜、どこかに株価が清算価値未満で固定費が軽く、コロナの影響も少ないバリュー株が年初来安値圏で転がってないかな〜???— かもねぎ (@kamonegi_kabu) May 15, 2020
ではでは。
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いつも、有益な情報をありがとうございます。毎回、投資候補先の参考にさせて頂いています。私は零細企業を経営しており、将来の不安から定期的なインカムゲインを確保するため、主に割安、高配当、小型株への分散投資をしています。しかしながら、その中で1社惚れこんでしまった会社があります。今回私がメインの投資先としているこの会社について、お考えを聞きたくメッセ―ジを送らせて頂きました。突然のメッセージ、ぶしつけで申し訳ありません。今回の記事の1)2)3)4)に当てはまってるのではとも思いまして。固定費が軽いというのは外れてそうです・・その会社はジャスダック上場会社で横田製作所(6248)という会社で、時価総額19億程度の超小型株、特殊バブルやポンプを製造する広島の機械メーカーです。キャッシュリッチ、高配当、超不人気の割安株ですが、ニッチ分野に特化し高い技術力を持ち、同業他社比較高い利益率を誇っており、業績も安定しています。しかしながら、超不人気で株価は低迷、売買高も少なく流動性も低いです。同社は毎年、キャッシュを積み上げ続けている会社で、株価と企業価値の乖離はどんどん広がっているように思われます。同社のもう一つの魅力は用途が多岐にわたっており、特定の業種の景気動向の影響を強く受けないという事です。なお、最近光通信が大株主になりました。厚かましいお願いですが、管理人さんの考察をお聞かせいただけましたら幸甚です。
返信削除>>たーさん様
削除はじめまして。
横田製作所、過去に調べたことがあります。とても良い会社と思います。
【良い点】
・過去納入したポンプの保守・部品販売が売上の一定割合を占め、安定的な売上が確保しやすい
・リーマンショック前後もまずまずの利益を計上した業績の安定感
・キャッシュリッチで自己資本比率も高い
足元では受注動向も良いようですね。
一株当たりの正味流動資産価値840円ほどですので、これくらいの株価であれば積極的に買ってみたいなと考えます。
一方、悪い点としては、業績が安定しており成長性もない企業ですので、株価が上昇するカタリストに欠けている点が挙げられます。
「良い会社なのだけど株価は全然上がらない」というバリュートラップに嵌る可能性には注意が必要と思います。
上手な投資家の方(私が違いますが…)は、ある企業が割安なのは承知の上で、「経営陣の交代」「大株主の相続」「アクティビストの参入」といった「会社が変化するポイント」を狙うことが多いようです。
とはいえ、インカムゲインを目的とされた投資であれば、株価が上がることよりも下がりにくいことの方が大事だと思いますので、少なくともPFの一角に組み入れる銘柄としては適切であると思いました。
以上、ご参考までに。
Kamonegiさん
削除厚かましいお願いにも関わらず、時間を割いてお考えを教えて頂きありがとうございます。私は、当社のかなりの株数を持っていますので、時間をかけて当社について調べ、また強みや弱みについて色々考えているので、ある程度は把握しているつもりなのですが、今現在保有していない銘柄にも関わらず、的を得たご考察は凄いなぁと素直に関心しました。長期に渡って配当を貰い続けるのがメインの考えですので、Kamonegiさんが概ね私と同じような見立てである事に少し安心しました。もともと、長期に渡ってインカムゲインを受ける事が狙いと言っておきながらですが、低迷する株価は精神上良くなく、ぶれぶれで恥ずかしいのですがカタリストについてもあれやこれやと考えてきました。現状同社の株を株主提案が可能なレベルで所有しており、もう少し株主総会招集を請求できる株数になります。少数株主権の行使に就いては時間をかけて調べており、Kamonegiさんにも少しは投資の知識として役に立つのではと思います。(何かお願いがあるとかではありませんのでご安心ください)。最初に紹介させて頂きましたように私は零細企業ですが会社を2社経営しています。数年でセミリタイアを考えており、その後は投資の方も力を入れていきたいと思ってます。
周りに投資について突っ込んだ話をする相手はなかなかいませんので、私も近々ブログをはじめて投資仲間が出来ればと思っています。Kamonegiさんのブログは以前から拝見させて頂いており、投資手法も投資に対する考え方にも共感しています。私の方が遥かにレベルが低いのにすいません。ベクトル的に似ているという意味合いです・・・ご迷惑でなければ今後色々と情報交換などさせて頂きたいと思ってます。ブログ上ではやり取りも難しいですので、私のアドレス(3744vrpn@jcom.zaq.ne.jp)にメールを頂けませんでしょうか。あまりそういうお付き合いは…という場合は、厚かましいお願いをしていることは理解してますのでお気遣いなくそのようにおっしゃってくださいね。
申し訳ありませんが、ご面識のない方とメールでのやり取りは控えさせて頂いております。
削除よろしくお願いいたします。
こちらこそ厚かましいお願い、すいませんでした。。。ぶしつけなお願いに関わらず、丁寧な見解を頂きありがとうございます。今後ともブログ見させて頂きます。
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