セゾン情報システムズ(9640)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
ただし、特別損失の計上により最終利益は▲5割の減益となっています。
カードシステム事業については、売上高が10,034百万円(前年同期比▲12.2%減)、セグメント利益が1,291百万円(同▲26.6%減)と二桁の減収減益となりました。
2年前に親会社の基幹システム更新が終了したこともあり、システム開発案件が減少傾向にあるようです。
もう一つのHULFT事業については、売上高が8,579百万円(前年同期比+12.0%増)、セグメント利益が2,344百万円(同+51.7%増)と絶好調でした。
「HULFT」というのは、同社が開発販売するファイル転送ソフトの名称であり、同分野で国内シェア1位、世界シェア2位と高い競争力を有しています。
この事業だけ独立したらPER30~40倍くらいに評価されそうなのですが、色々と惜しいなと思います。
また、特別損失として事業整理損を20億円計上していますが、これは不採算となった汎用サーバー基盤提供サービスの終了に伴う損失となります。
当期利益は特損がなくなるため大幅な増益となるものの、営業利益は▲27.5%の減益と厳しめの予想となっています。
あらら、もう少し底堅いと思ったんだけどなぁ。クレディセゾン向けのビジネスがなかなか回復が見込めないようです。
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1.決算概況
売上高は▲0.3%の減収、営業利益は+47.9%の増益となりました。ただし、特別損失の計上により最終利益は▲5割の減益となっています。
以下は長期の業績推移となります。
2.事業動向
セゾン情報システムズの主力事業は二つあり、一つが親会社のクレディセゾン向けシステムを手掛けるカードシステム事業(現・Fintechプラットフォーム事業)、もう一つがビジネス向けソフトウェア製品を扱うHULFT事業です。カードシステム事業については、売上高が10,034百万円(前年同期比▲12.2%減)、セグメント利益が1,291百万円(同▲26.6%減)と二桁の減収減益となりました。
2年前に親会社の基幹システム更新が終了したこともあり、システム開発案件が減少傾向にあるようです。
もう一つのHULFT事業については、売上高が8,579百万円(前年同期比+12.0%増)、セグメント利益が2,344百万円(同+51.7%増)と絶好調でした。
「HULFT」というのは、同社が開発販売するファイル転送ソフトの名称であり、同分野で国内シェア1位、世界シェア2位と高い競争力を有しています。
この事業だけ独立したらPER30~40倍くらいに評価されそうなのですが、色々と惜しいなと思います。
また、特別損失として事業整理損を20億円計上していますが、これは不採算となった汎用サーバー基盤提供サービスの終了に伴う損失となります。
3.まとめ
最後に来期予想を見てみます。当期利益は特損がなくなるため大幅な増益となるものの、営業利益は▲27.5%の減益と厳しめの予想となっています。
あらら、もう少し底堅いと思ったんだけどなぁ。クレディセゾン向けのビジネスがなかなか回復が見込めないようです。
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