タイガースポリマー(4231)|20年3月期ざっくりレビュー

タイガースポリマー(4231)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲7.3%の減収、営業利益は▲43.5%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

タイガースポリマーは、ホース・シートといった各種ゴム製品や、ホンダ向けの自動車部品等を製造しています。

同社は地域別に業績を開示しているため、ざっと確認してみます。

[日本]
売上高21,553百万円(前年同期比▲5.9%減)、セグメント利益892百万円(同▲39.4%減)

[米州]
売上高12,709百万円(前年同期比▲15.8%減)、セグメント損失▲197百万円

[東南アジア]
売上高2,948百万円(前年同期比▲0.2%減)、セグメント利益190百万円(同▲43.4%減)

[中国]
売上高5,436百万円(前年同期比+3.9%増)、セグメント利益283百万円(同+20.4%増)

堅調なのは中国エリアのみで、その他の地域は軒並み減益・赤字です。
収益柱の日本国内は、投資等で減価償却費が増加した中で減収となったことが痛かったようです。

四半期業績のトレンド的にもまだ反転の兆しは見えていません。

3.まとめ

同社は資産バリュー株であるため、最後に資産価値を確認します。

足元の時価総額85億円に対して、本年3月末の正味流動資産は129億円(=流動資産245億円-総負債116億円)。時価総額が正味流動資産価値の2/3未満となる「ネットネット株」となっています。

シクリカルは減益・高PERの時に購入すべきという鉄則があります。
下に突っ込むのであれば、2~3年保有するつもりで買っても面白いかもしれませんね。

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