ハビックス(3895)|20年3月期ざっくりレビュー

ハビックス(3895)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+0.4%の増収、営業利益は+37.8%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

ハビックスは、紙おむつの材料やクッキングペーパー、おしぼり等を製造している企業です。
製品の需要は比較的安定している一方、原料となるパルプ価格の動きによって利益水準が大きく変動することが特徴です。

パルプの輸入価格を貿易統計で確認しますと、前期(2018年4月~2019年3月)の平均輸入価格は91,980円/㌧と史上最高水準に高騰していましたが、当期(2019年4月~2020年3月)は74,476円/㌧と約▲2割の減となりました。

財務省 貿易統計より作成

当期のハビックスの業績を見ると、原材料コストの減少もあって売上総利益率が18.1%から21.7%に改善したころから、売上は横ばいなものの、大幅な増益となりました。

ちなみに、四半期ごとの営業利益とパルプの輸入価格を長期的に眺めるとこんな感じになります。

3.まとめ

今年の2月には、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「マスク関連銘柄」として一時人気化しましたが、ハビックスの製造する不織布はマスク用とは製法が異なりますので、特に恩恵はありませんでした。残念!

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