リコーリース(8566)|20年3月期ざっくりレビュー

リコーリース(8566)が2020年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+5.8%の増収、営業利益は▲1.5%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

リコーリースはリコー系のリース会社です。本年3月には、みずほリースがリコーから株式の20%を取得し、資本構成が変動しました。

まず、主力のリース・割賦事業ですが、売上高320,115百万円(対前年比+5.6%増)、セグメント利益13,765百万円(対前年比▲4.7%減)と増収減益でした。
パソコンOSの更新需要や消費税増税前の駆け込み需要を捉え、取扱高は増加したものの、貸倒引当金の繰入額が増加したようです。

もう一方の金融サービス事業は、売上高9,439百万円(対前年比+14.0%増)、セグメント利益4,609百万円(対前年比+25.5%増)と増収増益でした。
このセグメントは年々着実に成長しており、10年前から売上高で2倍、利益で3倍になりました。

最後に、配当金は一株当り90円(+10円の増配)となり、連続増配年数は25年に伸びることとなりました。

3.まとめ

貸倒引当金の積み増しで減益とはなりましたが、足元の環境で与信費用が増えてこない方が逆に怖いので、まぁ仕方ないですね。

同社は海外の航空機リースや不動産開発案件といった毀損リスクの大きい分野には注力していませんので、想定外の巨額損失というのは無いだろうと思っています。

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