東京日産CS(3316)|19年3月期ざっくりレビュー

東京日産コンピュータシステム(3316)が2019年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は▲14.9%の減収、営業利益は+6.3%の増益となりました。

昨年度には、大口顧客(日産自動車と思われる)のパソコン更新需要によって一時的に売上が伸びており、その反動減で減収となっています。

以下は長期の業績推移となります。


2.事業動向

東京日産コンピュータシステムは、日産系ディーラーである東京日産販売の子会社です。

過去は業績が不安定でしたが、近年は「マネージドサービス」というサービスが好調で、利益の額・質が向上しています。

マネージドサービスとは、顧客のサーバ等を東京日産CSのデータセンターに設置し、同社が運用・監視等を請け負うストック型のサービスです。
以前、IRに同業他社との相違点を伺ったところ、データセンター大手の場合、実際の運用は外部に委託することが多いものの、同社の場合は顧客のシステムインフラを構築したSEが運用まで行う体制となっており、他社と比べた差別化要因になってるらしいです。

当期については、パソコン等の機器売上が減少する一方、上記の様なストック型のサービスが伸びたため、減収ながら増益となりました。


来期の業績予想は以下の通りとなっています。


売上高は、Windows7の更新需要があるため二桁増収を見込んでいるようですが、利幅は小さい取引だと思われます。
また、当年度にマネージドサービス提供用の機器について比較的大きな投資も実施しています。この償却負担もあって利益が伸び悩むのでしょう。

投資家としては我慢の1年になりそうです。

3.まとめ

東京日産CSは、1年くらい前に個人投資家の間で話題となったことがあったようですが、僕は全然知りませんでした()

一度人気化した後で飽きられた銘柄というのは、株価が落ち着いていますし、色々な方の分析がネットの海に残っていますので、意外と狙い目だと思っています。

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