住友精化(4008)|19年3月期ざっくりレビュー

住友精化(4008)が2019年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は+3.5%の増収、営業利益は▲6.8%の減益となりました。
特別損失として多額の減損損失を計上しているため、当期利益は大幅に減少しています。

また、来期の予想もV字回復とはいかず、苦戦が続く見通しです。

長期の業績推移はこちら

2.事業動向

住友精化の主力製品は紙おむつに使用される高吸水性樹脂(SAP)です。世界シェアは4位圏、SAPを含む吸水性樹脂部門が全社売上の75%を占めています。

セグメント別の業績動向は以下の通り。


まず2019年3月期の数値を見ると、吸水性樹脂部門は前期比で▲18%程の減益となりました。会社の説明によれば、年明けからの中国向けの販売数量の減少と韓国の吸水性樹脂製造設備の稼働に伴う固定費負担が影響しているとのことです。

更に2020年3月期(予想)を見ると、吸水性樹脂部門の落ち込みが止まらず、営業利益が半減する見通しとなっています。

3.まとめ

数値としてはかなり悪い内容です。とはいえ、同業他社(日本触媒等)の来期予想と比べると、過度に保守的な計画にも見えました。

株価が下げることは間違いありませんので、その下落の程度をふまえて、売るか抱えるかを判断したいと思います。

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