ヤギ(7460)が2019年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
売上高は4.2%の増収、営業利益は▲5.4%の減益となりました。
来期については、売上・営業利益ともに横ばいであるものの、当期純利益は大幅な増益を計画しています。特損の減少や税負担軽減が織り込まれているのでしょうか。
以下は長期の業績推移です。
業績は低位ながらまずまず安定しており、後述する通り、資産価値から見た割安さもあるんですけどね…
分野別の売上高は以下の通りであり、自社で原材料や縫製工場を手配したうえで、アパレルメーカーに完成品の衣服を販売する「二次製品分野」が全体の7割を占めています。
当期については、主力の二次製品分野が+4.4%の増収となるとともに、テキスタイル(布地)分野、原料分野も増収となりました。一方、利益面については、縫製拠点混乱や物流費の上昇によって、減益となったようです。
本決算における正味流動資産額が202億円(流動資産474億円-総負債272億円)なのに対して、足元の時価総額(自社株を除く)は120億円とネットネット銘柄です。
この他にも、投資有価証券を59億円、数十億の含み益を有する賃貸不動産も保有し、毎年の利益の積上げも安定しています。
ここ10年ほどは、儲かったお金が買入債務の圧縮(支払いサイトの短縮)に費やされているのですが、ここを有利子負債の返済や、株主還元に充てて頂きたいと思っています。
1.決算概況
売上高は4.2%の増収、営業利益は▲5.4%の減益となりました。
来期については、売上・営業利益ともに横ばいであるものの、当期純利益は大幅な増益を計画しています。特損の減少や税負担軽減が織り込まれているのでしょうか。
以下は長期の業績推移です。
業績は低位ながらまずまず安定しており、後述する通り、資産価値から見た割安さもあるんですけどね…
2.事業動向
ヤギは創業が明治26年、100年以上の歴史を持つ繊維商社です。分野別の売上高は以下の通りであり、自社で原材料や縫製工場を手配したうえで、アパレルメーカーに完成品の衣服を販売する「二次製品分野」が全体の7割を占めています。
出典:ヤギ決算補足説明資料 |
3.まとめ
同社に関しては、僕は資産バリュー株という位置づけで投資しています。本決算における正味流動資産額が202億円(流動資産474億円-総負債272億円)なのに対して、足元の時価総額(自社株を除く)は120億円とネットネット銘柄です。
この他にも、投資有価証券を59億円、数十億の含み益を有する賃貸不動産も保有し、毎年の利益の積上げも安定しています。
ここ10年ほどは、儲かったお金が買入債務の圧縮(支払いサイトの短縮)に費やされているのですが、ここを有利子負債の返済や、株主還元に充てて頂きたいと思っています。
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