第一建設工業(1799)|19年3月期ざっくりレビュー

第一建設工業(1799)が2019年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は▲1.5%の減収、営業利益は▲17.2%の減益となりました。前期が好調だった反動かなと捉えています。

次期の見通しを見ると……あれ、これは想定よりも悪いですね。
主要顧客のJR東日本は、来期も設備投資を増やす計画だったので、もっと良いかと思っていました。

以下は長期の業績推移になります。

2.事業動向

第一建設工業は、新潟を地盤とする鉄道工事会社であり、売上高の75%をJR東日本が占めています。

主力の建設事業を見ると、売上高が▲1.6%の減収となるとともに、完成工事粗利益率の低下によって、セグメント利益は▲18.0%の減益となりました。工事総利益率の低下傾向は、程度の差はあれど他の鉄道工事会社でも見られますね。

繰越工事高は14,099百万円と前期末比で▲1.7%の減少。あまり良くありません。
同業の東鉄工業は前期比+1割くらい増やしてますので、気合を入れ直して頑張ってください。

3.まとめ

足元の業績はイマイチですが、決算と合わせて増配と自社株買いを発表してくれたので、まぁええかーとなりました(チョロい)

ちなみに、保有している現預金と有価証券の合計額354億円に対し、現在の時価総額は329億円ほど。十分に資産バリュー株と言える水準にあります。

もっと大規模な自社株買いを検討しても良いのではないでしょうか?

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