サンエー(2659)|19年2月期決算ざっくりレビュー

サンエー(2659)が2019年2月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は2.1%の増収、営業利益は▲6.4%の減益となりました。

来季の予想を見ると、売上は伸びるものの、営業利益、当期利益ともに2割超のマイナスを見込んでいます。

以下は長期の業績推移(来期予想を含む)になります。

2.事業動向

前期の新規出店は、食品スーパーが+2店、CVS(ローソンとの合弁)が+7店でした。既存店売上は99.6%とおおむね前年並みを維持できています。

ただ、昨今は人件費や光熱費等が増加する緩やかなインフレ局面となっていますので、この売上の伸びだと販管費の増加を吸収し切れなかったようです。

その他、来夏に予定している沖縄最大のショッピングセンター「サンエー浦添西海岸PARCO」の開業に向けて着々と準備を進めており、BSを見ると建設仮勘定が増えております。

3.まとめ

ポイントとしては、来期予想の減益幅をどう考えるかだと思います。

単純に数値(▲20%)だけを見れば、過去15年間で最大の落ち込みで、リーマンショック時や前回の消費税増税時を上回ります。

要因は決算説明資料が出ていないのではっきりとは分かりませんが、以下の通りと推察できます。

(1) 人件費等のコスト増
(2) 沖縄にセブンイレブンが出店するといった競争環境の悪化
(3) 消費税増税による内需落ち込み
(4) 浦添PARCO開店に伴う初期費用

下の二つの要因は一過性と思われますので、再来年度には一定の回復が見込めるでしょう。数年間保有してきた長期株主なら、ここは耐えるべきだと思います。

一方で、僕の場合は買値がやや高めで安全域があまりないこと、他社の決算が悪かったことを受けて決算跨ぎでヘッジの信用売りを入れていましたので、一度手放したうえ、大きく下げるようなら買い直しをしたいです。

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