フロイント産業(6312)|19年2月期ざっくりレビュー

フロイント産業(6312)が2019年2月期決算を発表したので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は▲7.0%の減収、営業利益は▲37.9%の減益で着地しました。
来期予想も減収減益でよくありません。

以下は長期の業績推移です。


ROEの趨勢を見ると前期(2018年2月期)が業績のピークに当たり、今期は平年並みの利益率に落ち着いたような印象です。

2.事業動向

フロイント産業の事業は、薬の錠剤を作るときの造粒・コーティング装置(機械部門)と医薬品添加剤等(化成品部門)に分かれています。

セグメント別の内訳はこちら

まず主力の機械部門を見ると、売上は前期比で▲15%の減収、セグメント利益は▲55%の減益となりました。国内の製薬業界における設備投資抑制や、新製品導入の遅れが影響したようです。

一方、化成品部門は好調で、前期比で+12%の増収、+28%の増益となりました。医薬品添加剤や輸出が好調で、利益率も大きく改善したようです。

フロイント産業は7~8年前からウォッチしていますが、化成品部門の利益が機械部門を上回るのは初めてのような気がします。
化成品は比較的安定して売れるので、利益の柱に育つのは良いことだと思います。

3.まとめ

当期はまぁこんなものだと思いますが、来期予想がイマイチですね…
苦戦した新製品が業績に貢献することを想定していたのですが、目算が外れました。

拙者、ナンピン大好き侍になってしまいそうです。

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