テイカ(4027)が2021年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
1.決算概況
売上高は▲15.5%の減収、営業利益は▲49.6%の減益となりました。以下は長期の業績推移となります。
2.事業動向
テイカは、日焼け止め用の原材料や医療機器向けの圧電材料等、世界シェアトップの製品を複数有するニッチトップ系の化学品メーカーです。
当期の業績をセグメント別に確認します。
まず、機能性材料事業(旧・酸化チタン事業)については、売上高194億円(前期比▲20.9%減)、営業利益9億円(同▲72.6%減)と大幅減益となりました。
この事業は、世界シェア首位の日焼け止め用の微粒子酸化チタンが収益源なのですが、新型コロナの影響を受けて、世界的に需要が落ち込んだようです。
次に電子材料・化成品事業ですが、売上高177億円(前期比▲9.5%減)、営業利益18億円(同▲17.6%減)と減収減益でした。
コンデンサー向けの導電性高分子薬剤が、在宅勤務の増加等によりパソコン向けで好調となり、相対的に落ち込みは軽微でした。
3.まとめ
一言でいうと大減益です。
・・・が、近年のテイカは、日焼け止め用の原材料を軸に化粧品材料に力を入れていましたので、足元の事業環境では、やむを得ない数値ですね。
短期的に株価が上がる要素は少ないと思いますが、コロナが終息した後にはレジャー需要は必ず戻りますし、ワクチンの普及等、既にその道筋は見えていると考えています。
テイカの経営ビジョンやコーポレートスローガン、過去のIR問い合わせ時のやり取りから、誠実な社風を感じられて、個人的には好感を持っていますので、まぁ長い目で応援していきたいな~というのがかもねぎのスタンスです。
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