ハマキョウレックス(9037)|21年3月期ざっくりレビュー

ハマキョウレックス(9037)が2021年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲2.9%の減収、営業利益は+3.7%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

ハマキョウレックスは、独立系の3PL(サードパーティ・ロジスティックス)の大手企業であり、「日々決算」「全員参加」「コミュニケーション」の3点を軸にした現場力・コスト競争力に定評があります。

同社の事業セグメントは、物流センターの運営事業と貨物自動車運送自動車業の二つに分かれています。

まず、物流センター運営事業については、営業収益715億19百万円(前年同期比▲0.6%減)、営業利益82億43百万円(同+6.6%増)と減収増益でした。
新型コロナウイルスの影響で減収となったものの、センター運営の効率化に取り組んだことで増益です。やはり物流センター運営に係るコスト管理能力には定評がありますね。
なお、運営する物流センターの総数は前期比+11件の128センターとなります。

もう一方の貨物自動車運送事業については、営業収益473億56百万円(前年同期比▲6.2%減)、営業利益23億14百万円(同▲5.5%減)とでした。

3.まとめ

決算と合わせて新中期経営計画(新3か年計画)を公表していました。


数値目標としては、現行のROE水準を維持しつつ、着実に成長を目指していく内容となっています。

事業の方向性の一つとして、「事業展開しているEC物流センターのノウハウを活かし、成長見込まれるEC物流の受託拡大(ラストワンマイル)と自社配送を推進する」というテーマを掲げていました。
物流業界で目下一番伸びている分野がEC物流や宅配ですので、ここの需要をうまく取り込んで欲しいですね。

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