芝浦電子(6957)|21年3月期ざっくりレビュー

芝浦電子(6957)が2021年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲3.8%の減収、営業利益は+36.8%の増益となりました。

以下は長期の業績推移です。

2.事業動向

芝浦電子は、温度センサーに使用される半導体「サーミスタ」で世界首位の企業です。

サーミスタは、自動車・空調機器・OA機器等の温度センサーに使用されています。
特に、HV車やEV車はガソリン車よりもサーミスタの搭載数量が多く、電動化の進展により市場が拡大すると見込まれています。

当期については、1Q・2Qは新型コロナウイルスの影響により低迷していたもの、3Q・4Qと急速に回復し、四半期単位では過去最高益を更新しました。

9月頃の日経新聞の報道では「過去数年間は増産一辺倒で着手できなかった生産の効率化や製品開発の強化を進めている」といった社長コメントもありましたので、足元の需要回復局面で、こういった地道な取り組みの効果も出ているのかもしれません。

3.まとめ

生産動態統計等でサーミスタの生産が好調なことは確認していましたが、来期予想を含めて想定を上回る内容でした。

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