トランコム(9058)が20年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
以下は長期の業績推移となります。
トランコムは、物流センターの運営構築(ロジスティックマネジメント事業)と輸送マッチングサービス(物流情報サービス事業)を主力事業としています。
ロジスティックマネジメント事業については、前期開設拠点・新規拠点の早期安定稼働により、売上高は前期比+7.6%増、営業利益は+20.1%増となりました。
同社の顧客はユニチャームや生協といった生活必需品関連が多く、コロナ禍でむしろ物量の増えている顧客が多いようです。
物流情報サービス事業については、成約件数は前期比8%増の146万台と堅調であり、売上高は前期比+10.4%増となったものの、損益面を見ると営業利益は△1.2%減となりました。減益の説明はありませんが、人件費の負担増か車両の減価償却費の増加のいずれかだと思います。
来期以降については、緊急事態宣言の発令された4月以降、荷動きがリーマンショック時に相当する水準で落ち込んでおり、厳しい環境を想定しているようです。
また、その他にも、製造業等への人材派遣を行う「インダストリアルサポート事業」と「海外事業」「システム開発事業」があり、当期はいずれも黒字ですが、人材派遣の来期見通しはだいぶ厳しいようです。
コロナの影響でヒトの動き・モノの動きが変化していますので、こういう時こそ、特に物流情報サービス分野で時宜を掴んだ新サービスを投入して欲しいです。
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1.決算概況
売上高は+8.2%の増収、営業利益は+12.4%の増益となりました。以下は長期の業績推移となります。
2.事業動向
今期の業績動向をセグメント別に眺めてみます。トランコムは、物流センターの運営構築(ロジスティックマネジメント事業)と輸送マッチングサービス(物流情報サービス事業)を主力事業としています。
ロジスティックマネジメント事業については、前期開設拠点・新規拠点の早期安定稼働により、売上高は前期比+7.6%増、営業利益は+20.1%増となりました。
同社の顧客はユニチャームや生協といった生活必需品関連が多く、コロナ禍でむしろ物量の増えている顧客が多いようです。
決算説明資料「新柄コロナウイルス感染拡大による事業影響」より |
物流情報サービス事業については、成約件数は前期比8%増の146万台と堅調であり、売上高は前期比+10.4%増となったものの、損益面を見ると営業利益は△1.2%減となりました。減益の説明はありませんが、人件費の負担増か車両の減価償却費の増加のいずれかだと思います。
来期以降については、緊急事態宣言の発令された4月以降、荷動きがリーマンショック時に相当する水準で落ち込んでおり、厳しい環境を想定しているようです。
また、その他にも、製造業等への人材派遣を行う「インダストリアルサポート事業」と「海外事業」「システム開発事業」があり、当期はいずれも黒字ですが、人材派遣の来期見通しはだいぶ厳しいようです。
3.まとめ
上期には米中貿易摩擦、下期には消費増税に新型コロナ流行と難しい年度でしたが、二桁増益を維持しているので、やはり強い企業だと思います。コロナの影響でヒトの動き・モノの動きが変化していますので、こういう時こそ、特に物流情報サービス分野で時宜を掴んだ新サービスを投入して欲しいです。
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