MORESCO(5018)|20年2月期ざっくりレビュー

MORESCO(5018)が2020年2月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲6.0%の減収、営業利益は▲34.4%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

MORESCOは、特殊潤滑油等でニッチトップ製品を持つ化学品メーカーです。

主な製品としては、世界シェア首位のHDD表面潤滑剤、国内シェア首位のダイカスト用の剥離剤、紙おむつ用のホットメルト接着剤が挙げられます。

当期については、米中貿易摩擦の影響によって中国等で自動車生産が落ち込んだことや、紙おむつの国内生産が低調だったことにより、自動車業界向けや衛生製品向けの製品が苦戦したようです。

製品別の売上を見ても軒並み前年割れ

とはいえ、同社はリーマンショック後の不況期、ダイカスト用の油剤分野でうまーくM&Aをして国内シェア首位を確保しているので、足元のコロナ不況下でも適切な投資判断をして次の飛躍につなげて欲しいです。

エネルギーデバイス材料を今年度から独立掲記しているので、ここに注力していくというメッセージなのかもしれません。

3.まとめ

決算と合わせて、株主優待制度の変更も開示していました。

内容は、優待の対象株主を3年以上の長期継続株主に限定するとともに、優待の内容も2,000円相当の兵庫県の物産品から、クオカード1,000円に変更するものでした。

「優待改悪」といえばそうなのですが、株主数は20,000名を超え、優待コストは少なく見積もっても40百万円と営業利益の3%に達する水準ですので、致し方ないのではと思うところです。

ちなみに、優待改悪をきっかけに株価が暴落するなら買い増してやろうとスケベ指値を入れてましたが、これは全然刺さりませんでした。

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