フロイント産業(6312)|20年2月期ざっくりレビュー

フロイント産業(6312)が2020年2月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は▲8.9%の減収、営業利益は▲54.3%の減益となりました。
前期に引き続き大幅な減益です。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

フロイント産業は、薬の錠剤を製造する機械で国内シェア7割、世界シェア2割を有するグローバルニッチトップ企業です。

同社のセグメントは、製剤機械部門と医薬品添加剤を扱う化成品部門の二つに分かれています。

まず、製剤機械部門については、売上高111億18百万円(前期比▲10.1%減)、セグメント利益3億11百万円(▲57.8%減)と減収減益でした。
強みを持つ国内市場では、ジェネリック医薬品メーカーが主要顧客なのですが、後発薬の普及が進んだことで新規設備投資が抑制されるようになり、フロイント産業の業績も苦戦したようです。

もう一方の化成品部門についても、売上高56億54百万円(前期比▲6.4%減)、セグメント利益7億81百万円(▲23.7%減)と不調でした。


また、決算と同時に来期予想を発表、こちらは売上高178億円(+6.1%)、営業利益10億円(+79.1%)とV字回復を狙う内容でした。
ただし、業績予想の前提に「新型コロナウイルス感染拡大が持続することによる影響を反映していません」と記載されていますので、今の段階ではなんとも言えませんね。

3.まとめ

足元の株価は同社の正味流動資産価値と同じくらいの水準です。

しばらく業績は苦戦するでしょうが、しっかりとした技術力と世界市場でのプレゼンスを持った企業ですので、今の株価水準であれば問題なくホールドです。

0 件のコメント :

コメントを投稿