太陽化学(2902)|22年3月期ざっくりレビュー

太陽化学(2902)が2022年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は+2.1%の増収、営業利益は▲5.5%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

太陽化学は、食品やサプリメントの原材料を販売している企業です。

主な取り扱い製品としては、パンやお菓子の品質・食味を向上させる「乳化剤」で理研ビタミンに次ぐ国内2位、サプリメント等に使用される「カテキン」「L-テアニン」では国内で圧倒的な首位。ニッチな分野で競争力を有しています。
太陽化学のカテキンを使用した商品例

当期の業績をセグメント別に確認してみます。

サプリメントの原料を販売するニュートリション事業は、売上高105億23百万円(前期比+12.8%増)、営業利益21億19百万円(同▲6.7%減)と増収減益。
乳化剤を販売するインターフェイスソリューション事業は、売上高113億96百万円(前期比+13.4%増)、営業利益22億8百万円(同+19.1%増)と増収増益。
鶏卵加工品、農産加工品を販売するナチュラルイングリディエント事業は、売上高179億34百万円(前年同期比▲9.1%減)、営業利益4億49百万円(同▲52.5%減)と減収減益。

鶏卵加工品や農産加工品は、売上高は大きいものの収益性が低い事業ですが、ここが大きく減益となったことが業績の足を引っ張ったようです。鶏卵等の原材料価格の高騰が影響したのでは?と推測します。

3.まとめ

PERは9倍、配当利回り3%と名証単独上場らしい不人気っぷりですねぇ~

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