日本コンピュータ・ダイナミクス(4783)|22年3月期ざっくりレビュー

日本コンピュータ・ダイナミクス(4783)が2022年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+17.0%の増収、営業利益は+272.3%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

日本コンピュータ・ダイナミクスは、「システム開発・運用」と「駐輪場の管理」という不思議な組み合わせで事業を展開している企業です。
駐輪場の管理台数は前期末時点で約65万台。この分野では国内トップシェアを有しています。

それでは当期の業績をセグメント別に確認します。

システム関連の二事業を合算すると、売上高14,467百万円(前年同期比+15.9%増)、営業利益1,640百万円(同+16.4%増)となりました。
生損保を中心に開発案件獲得が堅調に推移したこと、前年度に受注したアウトソーシング案件が本格稼働したこと等で、増収増益となったようです。

次に駐輪場運営(パーキングシステム事業)ですが、売上高6,073百万円(前年同期比+20.0%増)、営業利益451百万円(前年同期比は営業利益13百万円)と大幅な増益となりました。
前期と比べれば新型コロナウイルスの影響が緩和し、通勤・通学客の利用状況が改善したこと、前期受注した指定管理者事業などの大型案件が寄与しました。また、管理業務の内製化等のコスト削減施策も奏功したようです。
とはいえ、まだコロナ前のピークと比べれば利益水準は半分程度であり、今後の更なる業績回復を期待したいところです。

3.まとめ

同社は鉄道会社などと同じで、人流回復に追い風を受けるアフターコロナ企業と捉えています。
特にパーキング事業を中心に、事業環境は徐々に雲が晴れてくると思いますので、引き続きホールドしていきたいところです。

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