アークランドサービス(3085)|18年12月期決算ざっくりレビュー

アークランドサービス(3085)が2018年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は前期比+15%の増収、営業利益は+9.4%の増益で着地しました。
トップラインは例年と同程度の伸びと安定していますね。


次にBS


総資産の61%(158億円)が現預金とため込み過ぎ状態です。

かれこれ7年はホールドしてますが、ここの財務担当は、当期において手元資金はたっぷりあるのに20億円もの社債を発行したり過去には明確な資金使途もないのに増資をして資本効率を悪化させたりと、的外れな施策を打つ傾向があります。

財務が鉄壁すぎて暇なんでしょう。

企業価値を貶める余計な仕事はせず、昼寝でもしててほしいです(真顔)


以下は長期の業績推移です。

2.事業動向

主力業態である「かつや」については、国内が389店舗(+22店)、直営店の既存店売上は99.6%でした。
吉野家の国内店舗数が1,200店舗ほどなので、まだまだ2倍くらいは出店余地がありそうです。

現在力を入れているから揚げ業態「からやま」「からあげ緑」については、国内が86店舗(+31店)となりました。出店ペースが加速してきましたね。

海外事業については、計53店舗、売上は横ばいとなっています。

3.所感

かつやの既存店売上が悪化してきたこと、今の成長ペースと資本収益率でPER25倍超は高いかなと思い、保有株の一部を先日売却しました。

かつやの強みは「独自開発したフライヤー」とよく言われますが、この機器自体は業務用厨房大手のタニコー(非上場)という会社が開発・製造しているものであり、他社が追随しようと思えば真似られる業態と思います。

今の競争優位性が果たしていつまで持続するか、この見極めが悩ましいところです。

とはいえ、「かつや」「からやま」ともに一消費者として大変愛好していますので、引き続きホールドは続けようかなと思っています。

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