シークス(7613)|19年12月期ざっくりレビュー

シークス(7613)が2019年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲8.1%の減収、営業利益は▲36.2%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

シークスはEMS(電子機器製造受託サービス)で国内首位の企業です。

台フォックスコン、台ベガトロン、米ジェイビルサーキットといった世界のメガEMSと比べると事業規模は小さいですが、このような大企業と正面からぶつからない中量多品種製品(車載向けや医療機器等)に注力しており、車載向けのEMSとしては世界シェア2位を有しています。

当期のセグメント業績を確認しますと、日本・東南アジア・欧州の各セグメントはおおむね前年並みの利益を確保できていますが、中華圏が▲46.1%の減益、米州が3億円の黒字から▲13億円の赤字転落と足を引っ張ったようです。
米中貿易摩擦の影響が色濃いですね。


一方で来期業績はV字回復を予想しています。

決算説明資料を見ると、米中関税の悪影響が小さくなること、前年発生の品質不良が解消することが大きな要因となるようでした。

その他、独ボッシュ向けに大型案件の立ち上がる欧州でも大幅な増益を見込んでいるようです。

3.まとめ

業績予想を達成できるように頑張って欲しいです。(切実)

シークスは、サカタインクス出身の村井会長の個性で大きくなった会社でもあるので、中長期的に見れば事業承継・文化の引継ぎがうまく進んで欲しいです。

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