芝浦電子(6957)|23年3月期ざっくりレビュー

芝浦電子(6957)が2023年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+8.4%の増収、営業利益は△2.0%の減益となりました。
以下は長期の業績推移です。

2.事業動向

芝浦電子は、温度センサーに使用される半導体「サーミスタ」で世界トップの企業です。
サーミスタは、自動車・空調機器・OA機器等の温度センサーに使用されています。特に、HV車やEV車はガソリン車よりもサーミスタの搭載数量が多く、電動化の進展により市場が拡大すると見込まれています。

決算短信から分野別の売上動向を確認します。
EV/HV向けが堅調だったオートモーティブ分野や、汎用インバータ向け素子が伸びたインダストリアル分野が前期比で大きく伸長しました。

一方で、利益面では、上海市都市封鎖の影響による上海工場操業停止の影響、原材料価格の上昇などにより利益を圧迫され、若干の減益となったようです。

3.まとめ

同社はEV化の進展から恩恵を受けるポジションにおり、足元は減速していますが、今くらいのバリュエーションであれば引き続きホールドで良いかな、と考えます。

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