フジ日本精糖(2114)|23年3月期ざっくりレビュー

少し時間が空いてしまいましたが、持ち株のフジ日本精糖(2114)が2023年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は+12.8%の増収、営業利益は+13.1%の増益となりました。
以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

フジ日本精糖は双日系の中堅精糖メーカーであり、近年は水溶性食物性「イヌリン」が成長柱となっています。

当期のセグメント業績を確認すると、精糖事業は売上高116億円(前期比+7.4%増)、営業利益10億円(同△15.0%減)と増収減益でした。販売価格の上昇はあったものの、粗糖価格やエネルギーコストの増加により減益となりました。

機能性素材事業は、国内外で販売数量が伸び、海外では販売価格の引き上げも実施したことから、売上高100億円(前年同期比+20.9%増)、営業利益10億円(同+50.6%増)と増収増益となりました。

利益面で見ると、ついに祖業である精糖事業の利益を機能性素材事業が上回る結果となりました。

3.まとめ

来期予想は例年通り減益予想を出していますが、過去の傾向から保守的な数値を出す企業ですので、こんなものと思います。

決算発表日は比較的大きな値動きとなりましたが、SNS等を見ると、決算後に売却した投資家も多かったようです。


具体的な売却理由としては、「来期予想が保守的(=いつものこと)」「機能性素材が全四半期比で減益となった(=例年季節性あり)」「中々上昇しないので諦めた」などといった感じ。個人的には売却するほどの理由ではないかなと思いましたので、逆に少し買い増したところです。

0 件のコメント :

コメントを投稿