グレアム銘柄で過去10年間黒字の企業(2019年2月版)

こんにちは。相場の養分かもねぎ(@kamonegi_kabu)と申します。

ベンジャミン・グレアムが推奨した正味流動資産割安株は、通称「グレアム銘柄」と呼ばれます。



今回は先月に引き続き、株価が正味流動資産以下で、かつ過去10年間黒字を維持している企業をスクリーニングし、どのくらいの銘柄数があるのか調べてみました。

1.調査結果

・該当数 :45社(前月比▲10社)

(1)連結決算企業

(2)単独決算企業

(注)調査方法
・時価総額:2019年3月1日の終値ベース
・正味流動資産:前期本決算における流動資産-総負債
・正味流動資産>調査日時点の時価総額となる銘柄のうち、過去10年間の最終利益がすべて黒字の企業をリスト化
・スクリーニングには「会社四季報2019新春 CD-ROM」を使用
・基準日において取引の無い銘柄については、このリストには含まれていない。

2.ピックアップ銘柄

・電業社機械製作所(6365)

会社四季報
【特色】ポンプ大手5社の一角で官公需に強み。送風機と2本柱。インドやサウジなど海外に積極展開
【連結事業】ポンプ69、送風機23、バルブ2、他6【海外】13 <18・3>
【順 調】ポンプは海外がサウジ案件停滞、新規も伸びず後退。ただ国内は官需が好採算の上下水道受注伸ばし下期利益牽引。民需も石油・化学メーカーポンプ更新需要増。増配幅拡大も。20年3月期は国内民需堅調、海外もやや上向き営業増益続く。

予想PERは7.56倍、PBRは0.52倍、配当利回りは3.52%、株主優待有(3月・お茶)と指標面では割安感があります。

長期の業績はこんな感じ


メンテ・保守・修理といった納入後の需要もきちんと取り込めていれば、もう少し業績の安定感や利益率も向上すると思うんですが、どうも代理店・販社任せのようです。

1単元くらいなら買っても良いのですが、なんだか惜しい銘柄だなーと思いました。

3.まとめ

先月の調査結果と比べると、該当社数は▲10社減の45社となり、株式相場の上昇をある程度反映した結果となりました。
個別に見ていくと、コロナ(5909)、弘電社(1948)、鈴茂器工(6405)といった銘柄が正味流動資産割安株から外れています。

ただし、スクリーニングに使用したソフトウェアの仕様上、流動性が薄く調査日に取引がゼロだった銘柄は結果に出てきません。完全に網羅された調査ではない点、ご留意いただければ幸いです。

先月の調査結果はこちら


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