中北製作所(6496)|20年5月期ざっくりレビュー

中北製作所(6496)が2020年5月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲2.3%の減収、営業利益は▲11.8%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

中北製作所は船舶用バルブのトップメーカーです。
特に大型船舶に使用されるバタフライバルブと遠隔操作装置で強く、シェアは日本国内でほぼ100%、中・韓でもタンカー向けで約50%とのことです。

当期については、新型コロナウイルスにより海外への渡航が制限され、一部海外案件でキャンセルや納期延期が発生したものの、全体的には大きな影響は受けなかったようです。
売上高は18,639百万円(対前年比▲2.3%減)と微減、期末の受注残高は11,004百万円(同+5.5%増)と微増となりました。

次に来期の業績予想を見てみます。


営業利益・当期純利益は二桁の増益予想と意外に強気です。
船舶用機器のマーケットについては、コロナ以前から需要が低迷していたこともあって、既に落ち込む余地が少ないのかもしれませんね。

3.まとめ

中北製作所は資産バリュー株であるため、最後に資産価値の方も確認します。

期末の正味流動資産残高が148億円(流動資産208億円-総負債60億円)あるのに対し、足元の時価総額は84億円。
株価は正味流動資産価値の2/3未満である「ネットネット株」となっています。

配当利回りも4.5%ありますので、今の環境下では悪くない投資先のように思います。

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