四国化成工業(4099)|21年3月期ざっくりレビュー

四国化成工業(4099)が2021年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲3.8%の減収、営業利益は▲5.7%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。


2.事業動向

四国化成工業は、香川県丸亀市に本社を構える化学品・建材メーカーです。
タイヤの原料やプリント配線板の防錆剤等、世界シェア1位・2位の製品を多数有するグローバルニッチトップメーカーです。

当期のセグメント別の業績を確認します。

まず化学品事業は、売上高298億50百万円(前年同期比▲1.0%)、セグメント利益56億64百万円(前年同期比+0.1%)となりました。
タイヤ原料が前期に続き不調だったものの、殺菌消毒剤が巣ごもり需要でアメリカの家庭用プール向けに好調…といった思わぬ特需もあり、利益は横ばいで着地しました。

もう一方の建材事業は、売上高187億60百万円(前年同期比▲9.0%)、セグメント利益35億5百万円(前年同期比▲11.6%)と減収減益でした。
住宅着工や設備投資の先送りの影響を受けたようです。

3.まとめ

当期は新型コロナウイルスの影響が色濃い一年でしたが、讃岐うどんのようにコシのある粘り強い業績を見せてくれました。

昨年5月には大規模な自社株買いを実施したのですが、市場が混乱して株価が割安な時期と重なっており、うどんのスープのようにとても美味いタイミングの自社株買いだったと思います。

今年も優待のうどんを楽しみにしています。

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