コロナショック雑感 3/28

今週は先週までとは一転、各国の株価指数が大きく反発した1週間でした。

参考までに日経平均株価の週次リターンは+17.1%


NYダウは+12.8%です。


相場がリバウンドした要因としては、米議会で総額2兆ドルの大型経済対策が提案され、27日に無事可決したことが挙げられそうです。

米、2兆ドル景気対策が成立 企業や個人に「安全網」(日本経済新聞)

内容としては、個人への現金支給(0.5兆ドル)や雇用調整助成金のような雇用を維持した企業への給付(0.35兆ドル)、FRBによる社債購入や融資(0.42兆ドル)が柱です。
出典:日本経済新聞

各国で経済対策が打ち出されるとともに、空売りの買い戻しや年金によるリバランスも合わさり、株式市場は大きく上昇したと見られます。

各国での新型コロナの感染拡大

次に新型コロナウイルスの感染状況を見てみます。

流行初期に患者の見つかった中国・韓国といった国々では、新規感染者は+数百人/週に抑制できているものの、米国やEU諸国で感染が爆発しています。


日本国内では、新規感染者は+444人、死亡者は+14人と相対的には抑えられていますが、報道によれば東京都でアウトブレイク(感染者の爆発)が懸念されるギリギリの状態であり、自治体からは外出自粛要請が出されています。


ところで、日本は中国と物理的な距離が近く、春節の時期には多数の中国人観光客を迎え入れています。
その割には感染者の拡大ペースが遅く、「なんで日本はこんなに感染者数が少ないんだろうね?」という議論がポツポツと出ています。

僕はこの分野の専門家ではなく、何が正しいかと言うのはまったく分かりませんが、今の段階で出ている仮説は以下の通りです。

(1)たまたま

(2)検査数が足りない

(3)欧米ではウイルスが変異をして感染力が強くなった

(4)衛生環境や医療体制が充実

(5)BCGワクチンの接種が影響

期待も含めて(5)のBCGワクチン説も可能性がありそうかな?と思っているところです。
(下記リンク先参照)

If I were North American/West European/Australian, I will take BCG vaccination now against the novel coronavirus pandemic.


続報を待ちたいと思います。

    経済への影響

    株価は大きく反発したものの、足元でウイルスの流行に歯止めがかかる見込みは立っておらず、実体経済への悪影響も意識され始めています。

    内閣府の専門調査会では、コロナショックにより雇用喪失は▲3~4%(▲250万人)、GDPも▲十数兆円落ち込む可能性があるといった試算が出されています。

    なかなか厳しい数値ですが、確かに十分有り得るシナリオと思いました。


    ・出典「新型コロナウイルス感染症の実体経済への影響に関する集中ヒアリングについて

    結びとして

    株価の反発を受けて、年初来の投資成績は▲13.52%となっています。

    ただ、今週の上げは暴落局面での一時的な反発である「デッド・キャット・バウンス」と思われましたので、先週買ったJ-REITや保有株の一部を売却、「機会損失がありそうだな~」と思いつつキャッシュポジションを10%くらい確保しています。

    引き続き、下落局面では割安となった銘柄を買い増していこうと思います。

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