グレアム銘柄で過去10年間黒字の企業(2019年5月版)

こんにちは。相場の養分かもねぎ(@kamonegi_kabu)です。

ベンジャミン・グレアムが推奨した正味流動資産割安株は、通称「グレアム銘柄」と呼ばれます。


先月に引き続き、株価が正味流動資産以下で、かつ過去10年間黒字を維持している企業をスクリーニングし、どのくらいの銘柄数があるのか調べてみました。

1.調査結果

・該当数 :58社(前月比+5社)

(1)連結決算企業
(2)単独決算企業
(注)調査方法
・時価総額:2019年5月31日の終値ベース
・正味流動資産:前期本決算における流動資産-総負債
・正味流動資産>調査日時点の時価総額となる銘柄のうち、過去10年間の最終利益がすべて黒字の企業をリスト化
・スクリーニングには「会社四季報2019春 CD-ROM」を使用
・基準日において取引の無い銘柄については、このリストには含まれていない。

2.ピックアップ銘柄

・今仙電機製作所(7266)

会社四季報
【特色】独立系自動車部品メーカー。シート等の機構部品、ランプ等の電装品に強み。ホンダ向け4割弱
【連結事業】自動車部品関連97(3)、ワイヤーハーネス関連2(-6)、福祉機器関連1(-2)【海外】63 <18・3>
【増益続く】シートアジャスタはホンダ軸に増勢。電子ユニットもマツダ向け伸長。利益好伸。増配。20年3月期はシート部品はホンダ向けが中国で軟調でもマツダ向け電子ユニットで補う。原材料費上昇分の販価転嫁も進む。営業増益続く。連続増配か。
【刷 新】19年6月経営体制刷新。製造部門長い新社長下で成長路線加速。19年度設備投資計画は前期と同水準で合理化推進。

ホンダやマツダを主要顧客とする自動車部品会社です。予想PERは5.63倍、PBRは0.36倍、配当利回りは3.81%と割安感があるものの、実際は業績の下振れが警戒されており、僕も会社計画の達成は難しいのではないかと捉えています。

とはいえ、同社の主要製品はシートを取り付ける機構部品(シートアジャスター)と電子ユニットであり、自動車全般の電動化が進んでも不要となる製品ではありません

景気の底を捉えるのは一個人には困難ですので、資産価値・清算価値を手掛かりに購入ラインを考えていきたい銘柄です。

3.まとめ

先月の調査結果と比べると、該当社数は+5社増の58社となりました。相場全体も低調ですので、割安株も増えている環境となっています。

ただし、スクリーニングに使用したソフトウェアの仕様上、流動性が薄く調査日に取引がゼロだった銘柄は結果に出てきません。完全に網羅された調査ではない点、ご留意いただければ幸いです。

前月の調査はこちら

0 件のコメント :

コメントを投稿