ステップ(9795)が2022年9月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
1.決算概況
売上高は+4.7%の増収、営業利益は+4.2%の増益となりました。以下は長期の業績推移となります。
2.事業動向
ステップは神奈川県の湘南エリアを拠点として、県内において学習塾を展開している企業です。
学習塾業界というのは、通常、生徒を獲得するために多額の広告宣伝費を投下する必要があるのですが、ステップは特定地域へのドミナント展開を図ること、抜群の合格実績を武器に口コミ等で生徒を集められることにより、他社に比べて広告費を大幅に抑制することができ、高い利益率を享受しています。
足元では、地盤である湘南エリアから神奈川県東部(横浜市、川崎市)という人口集中地域への進出を進めているところです。
当期の業績を確認します。
主力の小中学生部門は、期中平均生徒数が25,933人(前期比+7.1%増)、売上高は10,935百万円(同+4.8%増)
高校生部門は、期中平均生徒数が5,511人(前期比+5.0%増)、売上高は2,717百万円(同+4.3%増)
いずれも堅調に生徒数が伸びました。
中学生や高校生で満席のスクール・校舎が増え、一部のスクールで中学生になってからでは入会しにくい状況が生まれているため、特に小学生部門の伸びが大きくなっているとのことです。
3.まとめ
相変わらず手堅い業績でした。
ベースアップを実施したり、社員への株式報酬を付与したりと、社員への還元も進めながら着実に成長しているという点は好ましいですね。
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