トランコム(9058)|22年3月期ざっくりレビュー

トランコムが2022年3月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は+7.0%の増収、営業利益は▲3.1%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

今期の業績動向をセグメント別に眺めてみます。
トランコムは、物流センターの運営構築(ロジスティックマネジメント事業)と輸送マッチングサービス(物流情報サービス事業)を主力事業としています。

ロジスティックマネジメント事業については、売上高は前期比+0.3%増、営業利益は▲8.3%の減益となりました。
同社の顧客はユニ・チャームや生協といった生活必需品・消費財が比較的多く、前期はコロナ禍の巣ごもり需要があり、今期はその需要が若干落ち着いたようです。
また、埼玉県で大型物流センター開設を予定しており、稼働前の借地借庫料(同社は先行投資費用と表現)が2億円前後発生したことも減益要因となりました。

物流情報サービスについては、成約件数が前期比+12.6%増と反発、売上高は+10.5%の増、営業利益は+0.7%の増益となりました。
売上に対して利益の伸びが少ない理由は短信には記載がありませんでした。決算説明資料の開示を待ちたいと思います。

3.まとめ

決算と同時に発行済み株式数の2.9%の自社株買いを発表しました。
同社の自社株買いは久しぶりですが、株価は割安圏にあってタイミング的にも良い時機と思います。増配と合わせてありがたいことです。

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