内外トランスライン(9384)|20年12月期ざっくりレビュー

内外トランスライン(9384)が2020年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲2.7%の減収、営業利益は▲7.7%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。


2.事業動向

内外トランスラインは、船会社から輸送スペースを仕入れて貨物を輸送する「フォワーダー」です。

2020年の前半は、新型コロナの影響によって荷動きが落ち込み、後半は逆にコンテナ船の供給量減少やコンテナ不足に荷動き回復が重なったことから、コンテナ運賃が数年ぶりの水準に高騰するという市場環境となりました。

内外トランスラインは船会社からコンテナ船のスペースを仕入れて販売していますので、仕入れ価格の高騰がネガティブに働くリスクも警戒していましたが、4Qにはコロナ前の業績を回復しており、ホルダーとしては安心しました。

来期予想では過去最高益(営業益)の更新を狙っているようです。頑張ってください。

3.まとめ

なお、内外トランスラインの創業者であり、取締役会長である戸田徹氏が2021年3月をもって退任することとなりました。戸田会長は一代で年商200億円の東証一部上場企業を築き上げた方です。どうもお疲れさまでした。

当期の特損で3億円の役員慰労引当金が計上されているのは、この戸田会長の退職金ですね。

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