マークラインズ(3901)|20年12月期ざっくりレビュー

マークラインズ(3901)が2020年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+11.9%の増収、営業利益は+9.9%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

マークラインズは自動車産業に特化した会員制情報サイトを運営する企業です。

当期においては、会員制サイトの契約企業数が+11.3%増の3,637社と着実に増加したこともあり、主力の「情報プラットフォーム事業」の売上高は1,925百万円(前期比+10.1%増)、セグメント利益は1,085百万円(+13.1%)と堅調に推移しました。春先はコロナで有料会員の解約が発生するリスクを懸念しましたが、安定していてよかったです。

また、その他サービスについては、テスラ車の分解調査データの販売等を行う「ベンチマーキング関連事業」と、サイト上での広告サービスを提供する「プロモーション広告事業」の2事業について、重要性が高まったことから独立したセグメントとして開示されることとなりました。

「ベンチマーキング事業」は売上高277百万円(前期比+77.4%増)、セグメント利益は65百万円(+64.9%増)。「プロモーション広告事業」は売上高36百万円(前期比+56.4%増)、セグメント利益24百万円(前期比+70.5%増)といずれも大幅な増収増益です。

3.まとめ

自動車業界は、100年に1度の大変革である「CASE革命」の真っただ中と言われており、足元ではイーロンマスク率いるテスラモーター社が時価総額で世界最大の自動車メーカーとなっています。新技術への業界各社の関心の高まりが、マークラインズの業績にとっては追い風になっているのではないでしょうか。

とはいうものの足元のPERは約50倍。毎年言っていますが、バリュエーションはもう十分に高いですよねぇ。

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