コロナショックから約半年の株式市場を改めて振り返る

どーも、相場の養分かもねぎです。

新型コロナウイルスの流行に伴う株価暴落を受け、3月から週1でブログを更新してきましたが、PFの損益が年初来プラスに回復したことから、今週でいったん一区切りとします。

そんなわけで最後に、将来に2020年当時のことを振り返れるよう、コロナショックの経過を自分なりに総括してみます。

1.今週の投資動向

年初来のリターンは+0.18%となりました。
前月末比では+2.69%のプラス

[売買]
買い

・三井住建道路(1776)
・東亜道路工業(1882)
・芝浦電子(6957)
・シークス(7613)
・ハリマビステム(9780)

売り
・データアプリケーション(3848)(売切)
・ロジザード(4391)(売切)
・大伸化学(4629)
・エヌシーエヌ(7057)(売切)

無事1Q決算シーズンもひと段落ですね~。
無事じゃない保有株もいくつかありましたので、処分しています。

2.COVID-19感染状況

次に新型コロナウイルス(COVID-19)の感染状況を見てみます。
数値の出所は米ジョン・ホプキンズ大学の調査です。


とうとう中国が感染者数で上位20カ国に入らなくなりました。

3.コロナショック総括

(1)相場振り返り

コロナショック中の主要な出来事と株価の動きを振り返ってみます。
なお、以下に記載するのは基本的にTOPIXのチャートです。

⓪承前(~2/21)


新型コロナウイルス(COVID-19)は、2019年11月に中国湖北省の武漢市で発生が初めて確認されました。
1月下旬頃まで、その流行は概ね中国国内に限定されていましたが、徐々に世界各地に拡散していきます。

僕の周辺が本格的にウイルスを警戒し始めたのは、2月上旬に横浜港に寄港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」にて集団感染が発生してからでした。


感染が拡大していくにつれ、株式市場にも徐々にパニックが伝わっていき、2月の下旬から「コロナショック」と呼ぶべき大幅な株価調整局面が訪れました。

①暴落(2/25~3/13)


株価が最も大きく下落したのが、2/25から3/13にかけての期間であり、TOPIXは3週間で▲30%近く暴落しました。マザース等新興の下げ幅はもっと大きかったです。

これは日本時間3/13午後の日米株価指数ですが、真っ赤っ赤です。


ダウ平均が1日で▲10%マイナスになったのは、ブラックマンデー・世界大恐慌以来のことだったようですね。

なお、新型コロナウイルスの状況としては、流行の中心地はまだ中国にあり、イタリアやスペインといった南欧諸国にも感染が広がり始めたくらいの時期でした。

国内の感染者はこの時1千人未満。

いまや世界最大の感染国である米国の感染者数も1万人ほどでした。

②反発 (3/16~3/27)


米国でFRBによる金融緩和策や2兆ドルの経済対策が打ち出されたこともあり、相場は3/17を底に反発します。

大底からの上昇率は2週間で+21%。
チャールズ・エリスの言う「稲妻の輝く瞬間」といった風でした。

しかしこの頃、ニューヨーク市で感染爆発が起き、米国が世界最大の流行国となっていきました。

③緊急事態宣言発令(3/30~4/10)


新型コロナウイルスの感染抑制策として、世界各地で続々と外出規制・ロックダウンが実施されていきました。

日本国内でも、4/8に1都1府5県を対象とした「緊急事態宣言」が発動。

これにより繁華街やターミナル駅の人出は半減し、外食・ホテル・運輸業は凄まじい打撃を受けます。

駅の利用状況(国交省)
一方、スーパー・ホームセンター・通販等は巣ごもり特需を享受します。

以下は経産省「METI POS小売販売額指標」に見る全国スーパーの週次販売実績です。
緊急事態宣言前後は、売上高(2020年:赤線)が対前年比で+10~20%増と大幅に伸びていることが分かります。

出典:経産省「METI POS小売販売額指標」
株価の方は、感染の拡大・ロックダウンという悪材料と、強力な財政支援・金融緩和という好材料の綱引きにより、上下に大きく振れる展開でした。

④緊急事態宣言中(4/13~5/22)


4/8に発動された緊急事態宣言は、GWを含めて1ヵ月ほど続き、5/14に39県で先行解除、5/25に全面的に解除となりました。

経済に打撃は与えつつも、日本国内の新規感染者は1週間で300人ほどにまで抑えられたのは成果だと思います。(この後、第二波がやってくるのですが…)
一方、米国は感染者が約150万人、死亡者が約10万人ととんでもない状況になってしまい、ロシアやブラジルといった新興国にも感染が拡大していきます。

余談ですが、4月には、原油の先物価格がマイナスになるという異例の事態も発生しました。

⑤宣言解除後(5/25~)


緊急事態宣言の解除後は、経済活動と公衆衛生を両立するフェーズに入ったように思います。

国民の間でも、3密を避け、マスクを着け、コロナ症状が疑われれば静養する、といった新しい生活習慣が根付きつつあるのではないでしょうか。

経済活動の方は、製造業の生産回復や、「Gotoトラベル事業」による観光業の支援等もあり、セクターにより濃淡はあれど、緩やかに回復中です。

しかし、国内感染者数は、4月の緊急事態宣言時を上回って推移しており、一部地域では病床の不足が叫ばれています。
世界を見渡しても、米国では今も感染者数が高止まりしており、インドのように感染ペースが拡大している国・地域もあります。

まだまだ楽観はできない状況といえそうです。

(2)所感

①株式市場の先見性

今回のコロナショックの株式市場への影響を見ると、感染の最初期の段階、まだ世界中が経済への影響を測りかねている段階で先行して株価は急落し、まだ経済活動がどん底の状態である頃には、着実に回復トレンドに入っていました。

「株価は企業や経済の将来を見通す鏡である」

今回の一件も、株式市場の先見性を表わす証拠の一つと感じました。いやあ、市場と言うのは、奥深いですね~

②感染者増減への一喜一憂

2020年において特徴的な事象としては、新型コロナウイルスの感染者の増減について、日本中が日々一喜一憂した点が挙げられるように思います。

毎日、夕方になると、その日の新型コロナウイルスの新規陽性者数が速報として公開され、それがNHK等のニュースでもトップニュースとして報道されました。
まるで、オリンピックで日本勢のメダル獲得動向に一喜一憂するような状況でしたね。(東京オリンピックは延期になりましたけど)

③今後の見通し

話は代わって、今後の経済や株式市場の見通しも考えてみます。

コロナが蔓延する環境下では、観光・航空・外食といったセクターは構造不況に陥るような気がします。今後、経営破錠する企業も出てくるのではないでしょうか。

一部の追い風を受ける企業を除けば、経済全体が好景気に沸くような状況も考えにくいため、2009年~2012年頃のような、日経平均PBR1倍を挟んだレンジ相場になる…と予測してみます。(※当たらない相場観)

もしそうなるならば……資金をどんどん入金して、配当金の再投資と合わせて株式を積み増すチャンスです!

4.まとめ

今回のコロナ相場は、株式市場の歴史を振り返ったとき、必ず触れられる歴史的な相場であろうことは間違いありません。

僕を含めて、精神をすり減らした人は多いと思いますが、投資家として貴重な経験ができましたね。(と、思っておくことにしましょう)

| 前週→

0 件のコメント :

コメントを投稿