OATアグリオ(4979)|22年12月期ざっくりレビュー

OATアグリオ(4979)が2022年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+18.9%の増収、営業利益は+67.1%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

OATアグリオは農薬や肥料等を開発・販売している企業です。元々は大塚製薬の農薬部門が母体でしたが、同社がコア事業に注力していく流れの中でMBO・上場をしました。

当期のセグメント別業績ですが、農薬分野は売上高113億94百万円(前年同期比+19.2%)、もう一方の肥料・バイオスティミュラント分野は、売上高155億65百万円(前年同期比+18.6%)といずれも増収でした。

為替レートによる影響額は、全社ベースで売上高+26.1億円、営業利益+7.3億円のプラス要因になったとのこと。

「ダニサラバ」「アトニック」「ガッテン」といった主力製品の販売数量が伸びる中、為替レートの追い風も重なって大幅な営業増益となったといえそうです。

3.まとめ

昨年度に2022~2024年度3年間の中期経営計画を公表しましたが、初年度で最終年度の数値目標を達成してしまったことから、改めて中計を策定したようです。

大方針はそれほど変わっていない感じですが、前中計と比べると注力する成長ドライバーが少し絞り込まれていました。

【前中計】成長ドライバー4本柱
①グローバル展開
②グリーンプロダクツ
③バイオスティミュラント
④施設園芸の需要掘り起こし
   ↓
【本中計】成長ドライバー3本柱
①グローバル展開
②グリーンプロダクツ
③バイオスティミュラント
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施設園芸は地味な感じだったので、成長分野というよりは基盤事業という位置づけに変わったのかもしれませんね。

上場時の目標である売上高300億円の達成を目指して頑張って欲しいです。

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