日本BS放送(9464)が2019年8月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
来期予想は増収増益ですが、当期に落とした利益水準を回復するほどではありません。
以下は長期の業績推移。
過去数年間は、衛星放送の普及に合せて業績を拡大させてきました。
一方で当期は大幅な減益。
特に単体ベースでは減収になるなど業績が頭打ちになる傾向が見えます。
決算説明資料では、「広告媒体の多様化による業界環境の変化」という記述がありますが、これはyoutubeやネットフリックスといったネット配信サービスの定着が影響していると思われます。
このような環境に対抗するため、同社は良質なコンテンツ制作のための費用を積み増し、広告宣伝にも力を入れているのですが、売上には繋がらなかったようです。
番組関連費用、広告宣伝費用の増嵩がそのまま減益要因になっているような構造ですね。
貸借対照表の方は自己資本比率88%と鉄壁で、総資産の半分を現預金が占めておりますので盤石です。還元余地は十分にあるのではないでしょうか。
景気循環ではなく構造要因の減益っぽいので、印象が良くありません。
一方、キャッシュは潤沢で増配や自社株買いの余地等は十分。株主優待(長期優遇)も合わせると現時点でも総合利回りは4.6%ですので、配当・優待狙いであれば継続保有でも良いように思いました。
1.決算概況
売上高は0.9%の増収、営業利益は▲30.2%の減益となりました。来期予想は増収増益ですが、当期に落とした利益水準を回復するほどではありません。
以下は長期の業績推移。
2.事業動向
日本BS放送は、BS放送チャンネル「BS11」の放送局です。過去数年間は、衛星放送の普及に合せて業績を拡大させてきました。
一方で当期は大幅な減益。
特に単体ベースでは減収になるなど業績が頭打ちになる傾向が見えます。
決算説明資料では、「広告媒体の多様化による業界環境の変化」という記述がありますが、これはyoutubeやネットフリックスといったネット配信サービスの定着が影響していると思われます。
このような環境に対抗するため、同社は良質なコンテンツ制作のための費用を積み増し、広告宣伝にも力を入れているのですが、売上には繋がらなかったようです。
番組関連費用、広告宣伝費用の増嵩がそのまま減益要因になっているような構造ですね。
貸借対照表の方は自己資本比率88%と鉄壁で、総資産の半分を現預金が占めておりますので盤石です。還元余地は十分にあるのではないでしょうか。
3.まとめ
これは微妙ですねーーーー景気循環ではなく構造要因の減益っぽいので、印象が良くありません。
一方、キャッシュは潤沢で増配や自社株買いの余地等は十分。株主優待(長期優遇)も合わせると現時点でも総合利回りは4.6%ですので、配当・優待狙いであれば継続保有でも良いように思いました。
0 件のコメント :
コメントを投稿