日本社宅サービス(8945)|19年6月期決算ざっくりレビュー

日本社宅サービス(8945)が2019年6月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+7.1%の増収、営業利益は+18.4%の増益となりました。
来期予想も増収・増益・増配の3点セットで心強いです。

以下は長期の業績推移

2.事業動向

日本社宅サービスは、借上社宅の管理代行サービスで国内トップシェアを有しています。
社宅の管理代行というのは、企業が転勤者向けに提供する借上社宅について、その物件選定から新規契約・更新・解約手続き、入居中のトラブル対応等を代行するサービスのことです。

当期については、主力の社宅管理の売上が3,787百万円(前期比+6.3%増)、営業利益が694百万円(+9.3%増)と業績を牽引するとともに、施設管理等のその他サービスも比較的堅調でした。


余談ですが、昨年はレオパレス21のアパート施工不良問題が世間を騒がせました。
レオパレスのアパートは法人の借り上げ社宅に使用される事例が多いのですが、日本社宅サービスはレオパレスとの取引はほとんど存在せず、特段の悪影響を受けることは無かった模様です。

むしろ、今後法人のレオパレス離れの恩恵を受けて、管理ストックを積み増すチャンスが訪れるのではないでしょうか。

3.まとめ

話は代わりますが、BSを見ると投資有価証券が資産の約1/4を占めています。

この投資有価証券の中身が何かというと、その90%以上がベネフィット・ワン(2412)の株式となっています。
足元で約140万株(約24.6億円)を持つ大株主であり、ベネ・ワンの株価が数十倍に膨らむ中で、同社の持分も膨張しました。



日本社宅サービスには本業の堅実な成長を期待していますが、ベネワンの株価が更に数倍になると、総資産の半分以上がベネワン株な「資産バリュー株」という謎の状況が生まれるので、そちら方面にも少しばかりの夢を見たいと思っています。

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