萩原工業(7856)|20年10月期ざっくりレビュー

萩原工業(7856)が2020年10月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は▲8.2%の減収、営業利益は▲7.7%の減益となりました。

以下は長期の業績推移です。

2.事業動向

萩原工業は、ブルーシートや土のう、コンクリート補強材等を扱っている「合成樹脂加工製品事業」と、シート状の材料を切断する機械を販売する「機械製品事業」の2事業を展開しています。

合成樹脂加工製品事業は、売上高223億27百万円(前期比▲5.7%)、営業利益は19億32百万円(前期比▲0.1%)と減収・微減益となりました。

コンクリート補強繊維や粘着テープ基材が堅調だったものの、その他の製品は全般的に不調だったようです。

機械製品事業についても、売上高49億4百万円(前期比▲17.9%)、営業利益は5億82百万円(▲26.1%)と減収減益でした。コロナ禍による移動制限の影響で製品納入の遅れが発生したことが響いたようです。

3.まとめ

当期の業績とは直接関係ありませんが、2020年6月に経産省が発表した「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」の1社として選定されました。

出典:経産省HP

萩原工業のコンクリート補強材「バルチップ」は、コンクリートに混合することで、ひび割れ抑制効果、コンクリート片の剥落防止、火災時の爆裂防止などの効果を発揮し、コンクリート建造物の長寿命化に貢献するものです。

世界シェアは17%とこの分野トップであり、見事グローバルニッチ企業として認定を受けました。こういった地味な分野で世界的に競争力のある製品を持ってる企業は、個人的にも好きで応援したくなります。

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