ステップ(9795)が20年9月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
1.決算概況
売上高は▲5.7%の減収、営業利益は▲28.2%の減益となりました。
以下は長期の業績推移となります。
2.事業動向
ステップは神奈川県の湘南エリアを拠点として、県内において学習塾を展開している企業です。
学習塾業界というのは、通常、生徒を獲得するために多額の広告宣伝費を投下する必要があるのですが、ステップは特定地域へのドミナント展開を図ること、抜群の合格実績を武器に口コミ等で生徒を集められることにより、他社に比べて広告費を大幅に抑制することができ、高い利益率を享受しています。
足元では、地盤である湘南エリアから神奈川県東部(横浜市、川崎市)という人口集中地域への進出を狙っているところです。
当期については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、3月前半には2週間の休講措置を、4月7日から5月末までは、対面での授業を中止し全面的にオンラインで授業を実施することとなりました。
上記の期間において授業料の返還および大幅な値引きを実施し、売上高でおよそ▲10億円のマイナス要因がありました。講師の人件費等はおおむね固定的に発生するはずですので、営業利益ベースでも減収幅に近いマイナスがあったと思われます。
ステップは、上場以来、25期連続増収、19期連続増益を続けてきた企業ですが、残念ながら当期において継続記録は途絶えることとなってしまいました。
3.まとめ
今期の業績は、まぁ事故みたいなものですので、仕方ないですね。
企業としての優位性は揺らいでいないと思いますので、引き続きホールドしたいと思っています。
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