グローバルインフォメーション(4171)が2023年12月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。
1.決算概況
2.事業動向
グローバルインフォメーションは、海外の調査会社が発行するレポートの販売代理店です。国内のほか、台湾や韓国等でも事業を展開しており、売上の約3割が海外です。国内には競合が3~4社ほどあるものの、他社と比べて規模が格段に大きく、取り扱いレポート数は二桁は違うとのことです。
また、新規事業としてIOT機器の販売を行っています。
主力の市場調査レポート事業は、売上高2,516百万円(前年同期比△1.4%減)と軟調でした。国内市場で年初からの円安進行により販売単価が上昇した結果、前年同期比で受注件数が伸び悩み、想定を下回る結果となったようです。
その他の事業では、年間情報サービス事業は堅調に推移し、国際会議・展示会事業ではコロナ禍からの経済活動再開に伴う業績回復が一定程度ありました。一方、IOT事業は売上は大幅減収・赤字となりました。元々あまり筋が良くない事業ので、本業の黒字を食いつぶさない程度であれば我慢できるかな、という感じです。
また、前期の7月に創業者の小野悟氏が会長に退き、娘婿と思われる樋口荘祐氏が社長に就任しました。
3.まとめ
2年前に公表した中計と比べて、大幅にビハインドとなりました。
当社の事業は資本効率が高く利益率の高いビジネスであり、株価指標的にも割高感はありません。しかし、伸びしろは少ないことが明らかになったと思いますので、本業で得られた資金をどのように活用すかが重要になるよう思います。
とはいえ、本業ほどのリターンの得られるビジネスは少なそうですので、配当や自社株買いを行いつつ、既存事業と地続きで魅力的なM&A案件があれば、そこに資金を投じる、というのが多分一番良いでしょうね。
ブログ参考にさせていただいています。
返信削除こういう注目されていない企業(不人気株)を分析してくださる投資家の方は少ないのでありがたいです。
今回の分売で、上場維持基準を達成したようなので、大株主が売る必要はなくなったと思いますので、自己責任で買ってみます。