アソインターナショナル(9340)が2023年6月期決算を発表しましたのでざっくりと確認しました。
1.決算概況
売上高は+2.4%の増収、営業利益は△10.1%の減益となりました。
以下は公表されている過去の業績推移です。
2.事業動向
アソインターナショナルは2022年12月に新規上場をした会社で、歯列矯正のための歯科技工物の製造メーカーとして国内最大手、およそ3割の国内シェアを有しています。
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歯科技工物のイメージ |
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マウスピース型 |
売上面では、取引歯科医療機関数を約100病院ほど増やし、注力している口腔内スキャナーや3Dプリンタ等を活用した「デジタル」分類の売上は、1割ほど伸長しました。また、米国ハワイ州を中心とした海外売上も少しずつ伸びています。
一方で利益は減益となりましたが、人件費高のほか、同社はドイツのフォレストデンタ社から歯科材料の大半を仕入れているため、円安・ユーロ高がマイナス要因となったものと捉えています。
また、上記のコストアップに対応するため、2023年6月より平均3%の価格改定を行いましたので、これが来期業績には効いてくると思います。
3.まとめ
急成長するストーリーは描けない企業ですが、キャッシュリッチかつ予想PERも8倍台と割安圏にありますので、どこかで見直し買いが入ることを期待しつつ継続保有したいです。
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