三洋貿易(3176)|20年9月期ざっくりレビュー

三洋貿易(3176)が2020年9月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は△8.6%の減収、営業利益は△18.4%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

三洋貿易は、ゴム・化学品・機械資材等を取り扱う専門商社です。

海外有力メーカーの製品を技術サポートも含めて輸入販売するビジネスに強く、サウジアラムコ系企業の合成ゴム、米カリフォルニアペレットミル社のペレット造粒機、自動車シート関連部品の一括販売等が主な取扱商材です。

当期のセグメント業績を確認します。

化成品事業は、売上高30,508百万円(前年同期比△1.9%減)、営業利益1,353百万円(同△14.2%減)と減収減益でした。飼料添加物商社ワイビーテックの買収はあったものの、自動車・家電用ゴムが不振だったことが影響しました。

機械資材事業は、売上高27,205百万円(前年同期比△17.5%減)、営業利益は3,333百万円(同△17.1%減)とこちらも減収減益でした。飼料加工機器は好調だったものの、自動車シート部品、木質バイオマス関連機器が不調だったようです。ただし、営業利益率は12.2%と商社としては収益性の高いビジネスです。

海外現地法人は、売上高18,227百万円(前年同期比△3.8%減)、営業利益は839百万円(同△4.7%減)となりました。自動車関連品が全般に弱かったものの、中国の現法はコロナからの回復も早かったようです。

3.まとめ

来期予想を見ると、営業利益が4,000百万円と△16.5%の減益予想となっています。

もう少し強い予想が出るかなと思っていましたので少し残念ですが、商社としては非常に収益性の高い企業ですので、経済活動の回復に伴う業績反転を期待したいです。

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