ステップ(9795)|19年9月期ざっくりレビュー

ステップ(9795)が2019年9月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+5.1%の増収、営業利益は+0.3%の増益となりました。

以下は長期の業績推移です。

2.事業動向

ステップは神奈川県の湘南エリアを拠点として、神奈川県において学習塾を展開している企業です。

学習塾業界というのは、通常、生徒を獲得するために多額の広告宣伝費を投下する必要があるのですが、ステップは特定地域へのドミナント展開を図ること、抜群の合格実績を武器に口コミ等で生徒を集められることにより、他社に比べて広告費を大幅に抑制することができ、高い利益率を享受しています。
足元では、地盤である湘南エリアから神奈川県東部(横浜市、川崎市)という人口集中地域への進出を狙っているところです。

当期については、小中学生部門では横浜市内の公立トップ校の合格実績を大きく伸ばし、平均生徒数は22,258人(前期比+2.7%)、売上高は9,396百万円(+4.7%)と堅調でした。生徒数の伸びよりも売上の伸びが大きくなっていますが、ブランド力が強まるのに合わせて、月謝も強気に設定できるようになっているのかもしれません。

もう一方の事業の柱である高校生部門も、平均生徒数4,810人(+6.4%)、売上高2,196百万円(+6.9%)と堅調な業績でした。

3.まとめ

順調です。

ステップの場合、コア領域である神奈川県内の中学生向け学習塾を開拓し切った後の展開に不安がありますが、高校生部門や児童部門の強化、あるいは自社株買い戻しといった施策を通じて、企業価値を一層向上させてくれれば嬉しいですね。

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