ステップ(9795)|21年9月期ざっくりレビュー

ステップ(9795)が2021年9月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況


売上高は19.3%の増収、営業利益は81.9%の増益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

ステップは神奈川県の湘南エリアを拠点として、県内において学習塾を展開している企業です。

学習塾業界というのは、通常、生徒を獲得するために多額の広告宣伝費を投下する必要があるのですが、ステップは特定地域へのドミナント展開を図ること、抜群の合格実績を武器に口コミ等で生徒を集められることにより、他社に比べて広告費を大幅に抑制することができ、高い利益率を享受しています。

足元では、地盤である湘南エリアから神奈川県東部(横浜市、川崎市)という人口集中地域への進出を狙っているところです。

当期の業績を確認します。

主力の小中学生部門は、期中平均生徒数が24,217人(前期比+6.8%増)、売上高は10,430百万円(同+18.6%増)
高校生部門は、期中平均生徒数が5,250人(前期比+5.6%増)、売上高は2,605百万円(同+22.2%増)

いずれも堅調に生徒数が伸び堅調でした。
なお前期は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、3月前半には2週間の休講措置を、4月7日から5月末までは、対面での授業を中止し全面的にオンラインで授業を実施することとなりました。当該期間において授業料の返還および大幅な値引きを実施していた反動もあり、売上高は大きく伸長しています。

3.まとめ

決算資料の中で「横浜市・川崎市における展開見込み」という資料が添付されていました。


今後エリアでの合格実績・知名度を増やし、地盤である湘南エリアと同じくらいの強固なドミナントを構築してくれることを期待します。

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