スバル興業(9632)|21年1月期ざっくりレビュー

スバル興業(9632)が2021年1月期決算を発表しましたので、ざっくりと確認しました。

1.決算概況

売上高は+0.9%の増収、営業利益は▲1.0%の減益となりました。

以下は長期の業績推移となります。

2.事業動向

スバル興業は、元々は映画館の運営会社として設立された企業ですが、現在は事業転換により道路工事・道路メンテナンスを主力としている不思議な会社です。

当期の事業別の動向を確認します。

道路関連事業は、売上高24,792百万円(前年同期比+3.6%増)、セグメント利益は4,367百万円(同▲3.6%減)と横ばいでした。道路工事業界は全般的にコロナの影響は軽微なようです。一方で、アスファルト合材の製造も兼営している道路工事会社は、原油価格下落の恩恵で大幅増益となっていますが、施工主体の当社の場合はあまり関係ありません。

レジャー事業については、売上高1,948百万円(前年同期比▲26.2%減)、セグメント利益48百万円(同▲64.8%減)と大きく落ち込みました。飲食部門やマリーナ部門が、外出自粛・イベント自粛の影響をモロに受けた形です。

不動産事業については、売上高718百万円(前年同期比+26.2%増)、セグメント利益411百万円(同+35.5%増)と増収増益でした。新規取得物件が寄与したとのことです。

その他、前期は銀座のビルの売却益が特益で計上された一方、当期は高速道路の売店事業で減損損失を計上したため、最終利益は前期比で落ち込んでいます。

3.まとめ

道路メンテナンスは手堅く、レジャー事業も改善傾向と思いますので、来期も今年と同じくらいの業績は確保してくれるだろうと思っています。

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